7つの習慣 第3の習慣「最優先事項を優先する」のまとめ
7つの習慣の第3の習慣で大切なところをまとめました。
意志の力
効果的なマネジメントとは、最優先事項を優先することである。リーダーシップの仕事は、「優先すべきこと」は何かを決めることであり、マネジメントは、その大切にすべきことを日々の生活の中で優先して行えるようにすることだ。自分を律して実行することがマネジメントである。
セルフ・マネジメントには意志の力が重要であり、自分に約束し、それを守る「言行一致」が特に大事です。
また、優先する必要のない事に「ノー」を言うためには、燃えるような「イエス」が必須です。
時間管理の四世代
- 第一世代:メモ・チェックリスト
- 第二世代:予定表・カレンダー
- 第三世代:「優先順位づけ」「価値観の明確化」・目標設定
- 第四世代:時間ではなく自分自身を管理する、P/PCバランスの維持
第四世代のセルフ・マネジメントが第三世代のそれよりも優れている点5つ
- 原則中心である
- 良心に導かれている
- 価値観や長期的な目標を含めて、自分だけに与えられたミッションを明確にできる
- 人生における自分の役割が明確になる
- 一週間単位のスケジューリングによって視野が広がる
第四世代で重視すべきは一番に人間関係と結果で、次点で時間です。
また、物事は効率の観点で考え、人間は効果の観点で考えると良いでしょう。
時間管理のマトリックス
時間管理の四つの領域
- 第Ⅰ領域:緊急かつ重要→危機・問題
- 第Ⅱ領域:緊急ではないが重要→予防・準備
- 第Ⅲ領域:緊急だが重要ではない
- 第Ⅳ領域:緊急でもないし重要でもない
第Ⅱ領域では問題より機会に着目します。
第Ⅱ領域の行動において「最良」の敵は「良い」なのに注意しなければなりません。
建築の世界には、「形態は機能に従う」という言葉がある。これと同じで、マネジメントはリーダーシップに従う。あなたの時間の使い方は、あなたが自分の時間や優先すべきことをどうとらえているかで決まる。原則中心の生き方と個人的なミッションに基づいて物事の優先順位を決め、それがあなたの心と頭に深く根づいているなら、あなたにとって第Ⅱ領域は、自然と喜んで時間をかけたい場所になるはずだ。
第Ⅱ領域の為の時間管理ツールが満たすべき6つの基準
- 一貫性:ミッション・ステートメント、役割、それぞれの短期と長期の目標
- バランス:生活のバランスを確立し維持する為の工夫が必要
- 第Ⅱ領域へのフォーカス:一週間単位の計画・”大切なことは、スケジュールに優先順位をつけることではなく、優先すべきことをスケジュールにすることなのである。”
- 人間関係重視:人間関係を効果の観点からとらえる。
- 柔軟性:ツールを使うのであって、ツールに使われてはいけない
- 携帯性:持ち運び可能
第Ⅱ領域を中心に計画を立てるときの4ステップ
- 役割を明確にする
- 目標設定
- スケジューリング
- 一日単位の調整
コンピューターのたとえ
- 第1の習慣「あなたがプログラマーである」
- 第2の習慣「あなたがプログラムを書く」
- 第3の習慣「あなたがプログラムを実行する」「プログラムどおりに生きる」
デリゲーション
デリゲーションとは
デリゲーションとは人に任せる事、委任する事です。デリゲーションを考える時に意識すべき事は、自分の時間を使うときは効率性を考え、人に任せるときは効果性を考える
であり、
またマネジメントとは基本的に、テコの支点をずらすことだ。
との事です。
デリゲーションには使い走りのデリゲーションと全面的なデリゲーションがあります。
「自分がやった方が確実で早い」と言ってデリゲーションしない人は
使い走りのデリゲーションに陥っています。
全面的なデリゲーションの為に明確にすべき5つ
- 望む結果:何を達成するか→×どうやって達成するか
- ガイドライン:守るべき基準やルール、できるだけ少なく。してはいけないことを指摘し、すべきことを指示するのは控える。
- リソース:仕える人員、資金、技術、組織を明確に
- アカウンタビリティ:成果を評価する基準、時期を決めておく
- 評価の結果:報酬や機会の増減、組織全体のミッションに影響する結果なのか明確にする
全面的なデリゲーションは、手段ではなく結果を重視する。手段は自由に選ばせ、結果に責任を持たせる。
完訳 7つの習慣 人格主義の回復: Powerful Lessons in Personal Change
- 作者:スティーブン・R・コヴィー
- 発売日: 2014/05/23
- メディア: Kindle版
私達の幸福や成功の礎になる事を願って 枕本より