言葺庵

寝惚けた獅子に気付けの一服

7つの習慣を始める前に理解すべき事

人格主義と個性主義

人格主義

誠意、謙虚、誠実、勇気、正義、忍耐、勤勉、質素、節制、黄金率などを成功の条件に挙げるのが人格主義です。
人生に実りをもたらすには基本的な原則を自身の人格に取り入れ内面化させる事で真の成功や永続的な幸福が得られるようになります。

 

個性主義

人間関係や自己PRなどに対する応急処置に過ぎない個性主義は、人格を添え物としか見做しておらず、
付け焼き刃で人を操ったり騙したりするテクニックが多いので推奨されません。

二種類の偉大さ

第一の偉大さは優れた人格を持つことで第二の偉大さは才能に対する社会的評価です。人格が才能や評価に先んじます。
エマーソンは「耳元で大声で言われたら、何が言いたいのかわからない」と語っており無言の人格こそ雄弁と本書で説かれています。人格主義があってこその個人主義だという事です。

パラダイムと原則

パラダイム

パラダイムとは物事の「見方=あり方」の事です。
人間は物事のあり方について二種類の地図を持っています。
それは「あるがままの状態(現実)」と「あるべき状態(価値観)」です。
私たちは、世界をあるがままに見ているのではなく、私たちのあるがままの世界を見ていると著者は述べています。
行動や態度が「葉っぱ」でパラダイムは「根っこ」とも言えます。
パラダイムが変わって劇的な変化をもたらす事をパラダイムシフトと言います。
パラダイムは人格と切り離す事は出来ません。

原則

原則は手法ではありません。あらゆる状況に普遍的に応用出来る深い基本の真理です。
原則は価値観とも異なります。価値観は地図で、原則は現実の場所です。
原則は人間の行動を導く指針であり、永続的な価値を持ちます。
成長と変化はしかるべき順番を守る必要があります。

インサイド・アウト

インサイド・アウトとは、一言で言えば、自分自身の内面から始めるという意味である。内面のもっとも奥深くにあるパラダイム、人格、動機を見つめることから始めるのである。

インサイド・アウトが出来てこそ私的成功(第一の偉大さ)から公的成功(第二の偉大さ)に繋がります。
ほとんどの人はこれとは逆のアウトサイド・インのパラダイムを持っているので責任感がなく順番を間違えています。
根深い悩みを解決するには、原則に基づいたパラダイムが必須です。
アインシュタインはこう述べています。
我々の直面する重要な問題は、その問題をつくったときと同じ思考のレベルで解決することはできない

7つの習慣とは

習慣とは

習慣とは知識・スキル・意欲の三つが交わる部分です。

  • 知識:何をするのか、なぜそれをするのか
  • スキル:どうやってするのか
  • 意欲:動機、それをしたいという気持ち

成長の連続体

人間は依存から自立へ、自立から相互依存へと成長していきます。
これらは以下のようなパラダイムを持っているので
その人がどれをよく使うかで連続体のどこに位置しているのかわかるようになります。

  • 依存:あなた
  • 自立:私
  • 相互依存:私たち

自立を中心に置く個人主義は、相互依存で成り立つ現実に対して「自立する事に依存」している状態だとも言えるでしょう。

効果性 P/PCバランス

P(Production)とは成果の事、黄金の卵に例えられています。
対してPC(Production Capability)は成果を生み出す能力であり、
黄金の卵を生み出すガチョウに例えられています。
これらのバランスを取る事が重要です。

私達の幸福や成功の礎になる事を願って 枕本より