7つの習慣 第1の習慣「主体的である」のまとめ
7つの習慣の第1の習慣で大切なところをまとめました。
人間を人間足らしめているもの
それは以下の4つです。
- 自覚:自分の感情や気分や思考を切り離して考えられること
- 想像:現実を超えた状況を頭の中に生み出す能力
- 良心:心の奥底で善悪を区別し、自分の行動を導く原則を意識し、自分の考えと行動がその原則と一致しているかどうかを判断する能力
- 意志:他のさまざまな影響に縛られずに、自覚に基づいて行動する能力
主体性:proactivity
責任
責任は英語でresponsibilityと言い、response(反応)とability(能力)から成り立っています。
意訳すると「反応を選ぶ能力」とも言いかえられます。 反応的(reactive)な人は周りに影響を受けます。
それに対して、主体的(proactive)な人は自分の価値観に基づいて行動しています。
主体的な人は気分を価値観に従わせています。
人が傷つく時
責任が「反応を選ぶ能力」であるからには、精神的に他人から傷つけられる事はありません。
著者は私たちは自分の身に起こったことで傷つくのではない。その出来事に対する自分の反応によって傷つくのである。
と述べています。
加えて以下の引用も参考になるでしょう。
エレノア・ルーズベルト「あなたの許可なくして、誰もあなたを傷つけることはできない」
ガンジー「自分から投げ捨てさえしなければ、誰も私たちの自尊心を奪うことはできない」
率先力
率先力とは進んで行動を起こす責任を自覚することです。
行き詰まったらR:resourcefulness知恵とI:initiative率先力を使うのが大切です。
P/PCバランスを生み出すにも率先力が必須です。
率先力から導き出される主体性は人間の本質の一部であり、7つの習慣の土台でもあります。
関心の輪/影響の輪
生き方と2つの輪
- 主体的な生き方:関心の輪の中で影響の輪が広がる
- 反応的な生き方:関心の輪の中で影響の輪が狭まる
- 近視眼的な生き方:影響の輪が関心の輪よりも大きくなる
自分の意識がどちらの輪に向いているのか判断するには
持つ(have)とある(be)のどちらなのかを考えのが良いでしょう。
持つは関心の輪に、あるは影響の輪に関係しています。
主体的な人の影響の輪は、どんなに広がっても関心の輪よりも大きくなりません。
また、影響の輪の中心は、決意し、約束してそれを守る能力で構成されています。
3つの問題と対応
- 直接的にコントロールできる問題(自分の行動に関わる問題)は習慣を改めれば解決可能です。
- 間接的にコントロールできる問題(他者の行動に関わる問題)は影響を及ぼす方法を考えることで解決可能です。
- コントロールできない問題(過去の出来事や動かせない現実)は問題に対する態度を根本的に改める必要があります。
問題は自分の外にあると考えるならば、その考えこそが問題
です。
主体的な人の特徴
主体的な人は押しつけがましくない。主体的な人は、賢く、価値観に従って行動し、現実を直視し、何が必要かを理解する。
選択と結果
行動を選択する自由はあっても、行動の結果を選択する自由はありません。
結果は自然の法則に支配されているのです。
「棒の端を持ち上げれば、反対側の端も持ち上がる」のです。
人生の主導権を握る方法
- 約束してそれを守る
- 目標を立てて、それを達成する為に努力する
完訳 7つの習慣 人格主義の回復: Powerful Lessons in Personal Change
- 作者:スティーブン・R・コヴィー
- 発売日: 2014/05/23
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私達の幸福や成功の礎になる事を願って 枕本より