7分でわかる! 7つの習慣の要約のまとめ
おかえりなさい! あなたがこの記事に帰ってくるのを待っていましたよ。
おっと失礼、その表情はまさか、はじめましてですか? ……では今から7分下さい。「7つの習慣」ですもの、良いでしょう? 「7つの習慣」は言わずとしれた世界的名著です。自己啓発本では最も有名だと言っても過言ではないでしょう。
人生の質を向上させ普遍的な成功を掴み、幸福を味わう為に必携の書です。かと言ってそれなりに分厚く高い本なので中々手が出しにくいのも当然と言えるでしょう。ご安心下さい! 7つの習慣への足がかりとしてこの記事でその要約をまとめてお伝えします。
パラダイムと原則
人格主義の偉大さ
著者のスティーブン・R・コヴィー博士によると第一次世界大戦頃を境にそれまで成功の原則として讃えられていた人格主義は鳴りを潜め、代わりに個性主義が台頭するようになりました。無言の人格こそ雄弁だとする人格主義は地味で遠回りなのに対し、テクニックを多用する個性主義は派手でわかりやすかったからです。
しかし、個性主義は人格を添え物としか捉えていませんでした。加えて個性主義は問題に対して応急処置的な対処しか持ち合わせていません。個性主義がもたらす才能に対する社会的評価は偉大です。ですがそれは人格主義がもたらす優れた人格であるという偉大さの土台があってこそです。
パラダイム
パラダイムとは「ものの見方」のことです。ここに世界が描かれた二種類の地図があります。現実という「あるがままの状態」が書かれた地図と、価値観という「あるべき状態」が書かれた地図です。
大切なのは私達は「世界を現実のあるがままに見ているのではなく、私達の価値観がもたらすあるがままの世界を見ている」のです。
パラダイムは人格と切り離すことができません。言うなれば、行動や態度が「葉っぱ」でパラダイムは「根っこ」だということです。
原則
原則は手法でも価値観でもありません。あらゆる状況に普遍的に応用出来る深い基本の真理です。
また、人間の行動を導く指針であり、永続的な価値を持つものです。
価値観を地図とするなら、原則は現実の場所です。
「7つの習慣」はすべて原則から成り立っています。
インサイド・アウト
7つの習慣の根幹をなす「インサイド・アウト(内から外へ)」とは一言でいうなら、
自分自身の内面から始めて偉大な人格を持ち、
自分自身の内面(インサイド)から外(アウト)に働きかけるという考え方です。
人生の扉は内側からしか開くことができません。
すなわち「影響を受けるよりも、影響を与える」ということです。
私的成功
第1の習慣 主体的である
「主体的である」とは自発的に率先して行動し、人間として、自分の人生の責任を引き受けるということです。
人間にのみ与えられた4つの能力「自覚・想像・良心・意志」を使って、周りからの刺激に対して反応するのではなく、選択するのです。
主体的な人は気分を価値観に従わせ、それに基づいて行動しているので押し付けがましくありません。
主体性は人間の本質の一部であり、7つの習慣の土台です。
主体的な生き方は「何を持つかという関心」よりも「どうあるかという影響」に集中しています。
その中核には決意し、約束してそれを守る能力があります。
第2の習慣 終わりを思い描くことから始める
「終わりを思い描くことから始める」のは何故かというと、すべてのものは二度つくられるからです。
第一に頭の中で知的に創造され、第二に実際にかたちあるものとして物的に創造されます。
頭の中で思い描いた第一の創造はリーダーシップを発揮して何を達成したいのかを考えるということです。
その為に自身の信条・理念を明文化したミッション・ステートメントの作成が勧められています。
第3の習慣 最優先事項を優先する
「最優先事項を優先する」為には優先する必要のないことに「ノー」を言わなければなりません。
「最優先事項」に燃えるような「イエス」を言うために準備すべきなのが第二の習慣におけるミッション・ステートメントなのです。
そして第三の習慣ではミッション・ステートメントを正しく運用する為の時間管理が説かれます。
「緊急なこと」に振り回されず、「重要でないこと」に流されず「重要なこと」を優先するのです。
とりわけ「緊急ではないが重要」なことは最優先していくとみるみる人生が変わっていくことでしょう。
公的成功
第4の習慣 Win-Winを考える
「Win-Winを考える」とは「自分も勝ち、相手も勝つ」ということを考えることです。
ここでも人格が土台です。また、目的がWin-Winなら手段もそうでないといけません。
短期的には誰かが負けるのもアリかもしれませんが、長期的に見たら皆が勝たないと関係が続きません。
参加者、関係者全員が勝てないのなら勇気を持って取引しない「No Deal」という選択肢を選ぶべきです。
第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される
「まず理解に徹し、そして理解される」為には人間関係において処方する前に診断することです。
診断せずに処方箋を出してはいけません。問題を理解せずに解決しようとするようなものです。
診断を信用できなければ、処方も信用できません。
診断する為には共感による傾聴を注意深く行うことによって相手よりも相手の立場を上手く説明できるようになることです。
そうして相手のことを徹底的に理解すればおのずと自分のことも理解されるようになるでしょう。
第6の習慣 シナジーを創り出す
「シナジーを創り出す」にはまず自分の中でシナジーを創り出す必要があります。
シナジーとは「全体の合計が個々の総和よりも大きくなる」ことです。
その為には参加者皆が第1から第5の習慣を総動員しなければなりません。
また、人の意見を「評価」したくなる気持ちを創造力と想像力、活発な意見交換で抑える必要があります。
シナジーの本質は、お互いの違いを認め、尊重し、自分の強みを伸ばし、弱いところを補うことです。
再新再生
第7の習慣 刃を研ぐ
「刃を研ぐ」とは個人の「成果を生み出す能力」の四つの側面を日頃から鍛え、
磨いていくことにより、人生に対して最大の投資をするということです。
その四つの側面と対策は以下の通りです。
- 肉体:運動、栄養、ストレス管理
- 精神:価値観の明確化と決意、学習、瞑想
- 知性:読書、視覚化、計画立案、執筆
- 社会・情緒:奉仕、共感、シナジー、内面の安定
お疲れさまでした。丁度いい頃合いですね。それではごきげんよう、またのご帰還をお待ちしております。 なぜ私があなたを出迎えたのか知りたい方は是非本書を手に取ってみて下さい。
完訳 7つの習慣 人格主義の回復: Powerful Lessons in Personal Change
- 作者:スティーブン・R・コヴィー
- 発売日: 2014/05/23
- メディア: Kindle版
私達の幸福や成功の礎になる事を願って 枕本より